輸送に際し制限のある物品

1. 中国南方航空は、以下の物品の輸送に関して厳格な数量制限と梱包条件を設けています。これらの物品は、中国南方航空の定める輸送条件を遵守し、中国南方航空が輸送に同意した場合に限り、受託手荷物として輸送することができます。


a) 精密機器、電気製品等の品目は貨物として輸送されます。これらの品目を受託手荷物として輸送する場合は、工場出荷時の梱包またはそれに準じる梱包基準を満たす必要があり、且つ無料手荷物許容量は適用されません。


b) 狩猟およびスポーツ目的で使用される銃器および弾薬は、機内持ち込み手荷物として客室内に持ち込むことは出来ません。かかる銃器および弾薬の輸送は、関連の法律、規制および中国南方航空の規定に従わなければなりません。


c) 規制対象の刃物以外の鋭利物および鈍器、例えば刀、ナイフ、手芸用ナイフ、包丁、果物ナイフ、テーブルナイフ、メス、はさみ、鋼やすり、斧、棒、ハンマー、その他骨董品や観光土産品などに属する類似品。


d) 生鮮品の包装用のドライアイス。


e) 旅客が機内に持ち込むアルコール飲料および液体品。


f) 外交行嚢、機密文書。


g) 中国南方航空の輸送条件を満たす小動物および身体障碍者補助犬。


h) 旅客が旅行中に使用する電動車椅子。


i) 不規則なサイズの手荷物(ただし、スキー板などの特殊な手荷物は除く)。


2. 座席を占有する手荷物


壊れ物や貴重品など、受託手荷物に適さないもの、または機内持ち込み手荷物の収納場所に収まらない大きさまたは重さの手荷物は、座席占有手荷物として機内にお持ち込みください。このような物品は別途費用をお支払いいただく必要があり、且つ旅客自身にて保管される必要があります。


3. 生鮮品や傷みやすいもの


生鮮品や傷みやすいものとは、必要な保管条件が満たされない場合、本来の特性や品質が失われ、そのため本来の機能を果たせなくなる品目です。対象となる品目には、医薬品 (ワクチンおよび薬物)、電子部品、果物、野菜、肉、魚、海産物、乳製品、花、ペストリー、およびその他の不適切な保管条件の影響を受けやすい品目です。生鮮品や傷みやすいものには適切な包装が必要であり、包装の中に水などの液体物が含まれてはいけません。外圧がかかる恐れのある物品の外包装は、丈夫で耐圧性のあるものである必要があります。換気が必要な物品については、包装に換気孔を設けなければなりません。冷蔵・冷却が必要な物品の容器は、しっかりと密閉していただく必要があります。


4. 水産物


水産物は、中国国内線にてのみ輸送が可能です。水産物の梱包材は、段ボール、発泡スチロール箱、ポリ塩化ビニール製水産物収納用バッグ、ポリ塩化ビニール袋、テープ、その他の補助資でなければなりません。包装は、水漏れがなく、臭気が発生せず、旅客の手荷物、航空機の設備、機器、およびその他の貨物に損傷を与えないものでなければなりません。また、温度や気圧の急激な変化に耐え、通常の航空輸送中に破損しないよう、一定の圧縮強度を備えている必要があります。


5. ドライアイス


ドライアイスは、生鮮品の保存に使用する場合、旅客1名につき重量 2.5 キログラム以下に限り携帯することができます。ドライアイスのパッケージには空気穴が開けられている必要があります。受託手荷物として預ける場合は、手荷物に「固形二酸化炭素」または「ドライアイス」と明記し、且つ、携帯されるドライアイスの正味重量を明記していただくか、またはドライアイスの正味重量が 2.5 kg 以下である旨を明記していただく必要があります。


6. 水銀気圧計または水銀温度計


政府気象当局または類似の公的機関の代表者は、中国南方航空が同意した場合に限り、水銀気圧計または水銀温度計いずれか1点のみを、機内持ち込み手荷物として携帯することができます。ただし、水銀が外部に漏出せぬよう、専用の硬い容器に収納しなければなりません。

水銀(Hg)を含む医療用/臨床用体温計は、旅客1名につき1点のみ、専用のケースに収納したうえで受託手荷物としてお預けいただけます。


7. 電子機器および予備用バッテリー


(1) リチウム電池で駆動する携帯用電子機器を携帯する旅客は、個人使用の原則に従う必要があり、予備用バッテリーは携行する電子機器と互換性がなければなりません。


(2) リチウム含有量が2g以下のリチウム金属電池または定格エネルギーが100Wh以下のリチウム電池を含む携帯電子機器および予備用バッテリーについては、申告の必要はありません。ただし、携帯する電子機器の個数は15 個以下、予備バッテリーの数は20 個以下でなければならず、且つ、必ず機内持ち込み手荷物として持ち運ばなければなりません。


(3) リチウム含有量が 2g 以上 8g 以下のリチウム金属電池、または定格エネルギー量が 100Wh以上160Wh以下のリチウムイオン電池を含む携帯用電子機器および予備用バッテリーは、チェックインまたは搭乗の際に申告しなければならず、中国南方航空が同意した場合にのみ輸送が可能となります。上記の予備用バッテリーの携帯可能個数は最大で2個、且つ、必ず機内持込手荷物として輸送しなければなりません。このタイプのリチウム金属電池は、携帯用医療電子機器 (PMED) での使用のみが許可されています。


(4) リチウム金属電池のリチウム含有量が0.3gを超える場合、またはリチウムイオン電池の定格エネルギーが 2.7Wh を超える場合は、受託手荷物内の電子機器の電源を完全にオフにする必要があります (スリープモードまたは休止モードは不可)。また、損傷から保護し、装置が誤って起動せぬよう必要な対策を講じる必要があります。


8. リチウム電池駆動の車椅子または歩行器


(1) リチウム電池を搭載した電動車椅子または歩行器(以下、電動車椅子)を携帯する場合、旅客は事前に中国南方航空に連絡し、搭載された電池の型番とメーカーの取扱説明書を提供する必要があります。バッテリーは、国際連合の試験および基準マニュアル第三章サブセクション 38.3 のすべての試験要件に準拠する必要があります。


(2) 車椅子のバッテリーの設計がバッテリーの損傷に対して十分に保護されており、且つバッテリーを電動車いすにしっかりと固定できる場合、バッテリーの極を必ず短絡から保護 (バッテリーをバッテリーケースに収納するなど)し、製造元の指示に従い回路を切断すれば、その電動車椅子を受託手荷物として輸送することができます。

車椅子が設計上バッテリーに対して十分に保護できない場合(たとえば、バッテリーが単に外付けされているか、または保護ケースを追加しなければしっかりと固定できない場合)、

旅客は製造元の指示に従いバッテリーを取り外したうえで、そのバッテリーを機内持ち込み手荷物として持ち運ぶ必要があります。なお、車椅子から取り外す各バッテリーは、それぞれ300Wh以下である必要があります。


(3) 定格電力量が300Wh以下の予備用バッテリーは、旅客1名につき1点まで、160Wh以下の予備バッテリーは旅客1名につき 2 点まで携帯することができます。予備用バッテリーは必ず機内持ち込み手荷物として携帯し、且つ必要な保護措置を講じる必要があります(例えば、各バッテリーを個別の保護用バッグに収納する、など)。